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発達障害特集① わが子の「ちょっと違う?」に気付いたときにしてあげたい、相談・見守り・行動の記録

はじめに

今回は、 幼稚園、保育園などの集団活動の中や、他の保護者から聞く家庭での生活の様子で、わが子が他の子どもと比べて、「何か違う?」と感じた時に考えるといいことを一緒に考えていけたらいいなと思います。

 

 

得意不得意や、みんな違って当たり前という意識をまず持ってほしい

まず、人は誰でも得意不得意があります。中には、その得意不得意の凹凸が、周囲を驚かせるほどの差を持つ人もいます。「何か違う?」と感じた時、まずは、何か違ってたとしても当たり前なんだということを考えてほしいと思います。

 

子どもからのシグナルを見逃さないで!

しかし、この「何か違う?」につながる子どもの行動は、子ども自身が「困っている」や「これから困る」という子どもからのシグナルの可能性もあり、見逃さずに考えていくことをおすすめします。

 

例えば、「お友達にすぐに暴力をふってしまう」「お友達とおもちゃを共有することができない」など、”わんぱく”という言葉で片付けてしまいたくなるような行動が目立つ場合、”自分の気持ちを表現できずに困っている”という場合があります。一見、困っているのは暴力を振られた方、困っているのはおもちゃを貸してもらえない方、と考えがちですが、両方が困っていると考えた方が正解に近いと思います。そのため、その行動を注意するだけに留めず、「どうしたらいいの?」を一緒に考えて、学習していく必要があると言えます。

 

子どもの行動を記録して見守る

①いつ(場面)②どこで(場所)③だれと(相手・もの)④どんな(内容)を記録し、子どもの「困った」を相談につなげることが大切な一歩だと思います。

 

この記録する期間は「見守る」と言われています。ですから、しっかりと見守るためにも、幼稚園・保育園でトラブルが起きた場合は①②③④のどの部分も抜け落ちないように、しっかりと先生に伺うことをおすすめします。

 

見守った情報を専門家に相談して一人で悩まない!

悲観的に悩む必要はありません。悩むとすれば、その見守った情報をどこにつなげればいいのか?ということです。

 

では、どこに相談をしていくと良いのでしょうか?

 

相談先の選択肢は沢山ありますが、まずは自治体の子育て相談を受け付けている課に相談されるなど公共の相談を利用されることをおすすめします。守秘義務などでしっかりと情報を守ってもらうことができるので安心ですよ。

 

その他の相談機関もいくつか紹介します。

 

発達障害などの発達を診ることができる小児科、就学を控えている幼児であれば、自治体の教育委員会の相談室、各幼稚園・保育園を巡回されている相談員などがあります。病院は、担当医が変わったとしても、発達の記録がカルテに保管され、後に記録をさかのぼりやすいという利点もありますので、避けずに相談先のひとつとして考えると良いでしょう。

 

相談できる場所があるということは、一人で悩む必要がなくなるということです。子どもを中心に、子どもの「困った」に寄り添えるサポート体制が築いていけるでしょう。

 

苦手なこと、苦手なものを得意にする!

これは、難しいかもしれません。しかし、苦手なやり方を、得意なやり方に変えることで、苦手なことやものが、できるようになることも多いです。みんなと同じやり方でなくても、工夫したやり方でできるようになればいいということです。これは、大人の社会では当たり前としている事だと思います。

 

例えば、料理が得意でない人は、レシピをみて作る、さらには、”素”を使用して作る、そして“誰かに作ってもらう”まで、いろいろな工夫があります。

 

子どもがうまくできないことをできるように工夫をするサポート

上記で書いたことを子どもに置き換えた時、「うまくできないこと」を「工夫したらできること」に変えることが大切になります。

 

家庭の中でも、工夫したらできることが増えるように、子どもの困ったを見逃さないようにし、家庭の中で、どのように工夫を得ていったら良いのかを、相談先の担当者と一緒に考えていくと良いと思います。その、一つ一つの成功体験が、子どもの自己肯定感を育み、得意なことを守っていくことにつながりますよ。

 

また、子どもたちは、小さな働き者です。小さなご褒美として、簡単なことでも頑張れた時や、人の気持ちを考えられた時には、カレンダーなどに、ご褒美シールなどを貼ってあげる事を習慣とすると、自分のがんばりがカタチになるので、やる気がでてくることでしょう。

 

おわりに

いかがでしたでしょうか?「育て方が悪かったのかな?」「どうしてなんだろう?」と一人で悩まずにみんなで考えながら子育てができる体制が大切ですね。

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